フード選び

犬のカロリー計算ツール|アプリ不要でかんたん!愛犬の必要カロリーとフード量を自動計算!

犬のカロリー計算は健康管理の基本!
愛犬の体型に合わせたカロリー計算は、健康維持やダイエットに欠かせません。

このツールを使えば愛犬に必要なカロリー量がたった5秒でわかります

くまこ

入力するだけで計算結果が表示されるから、わざわざアプリをダウンロードする必要もなくて気軽に計算できるよ!

愛犬の体重管理は本当に大事で、肥満で健康を害すケースもあるから、犬のためにも飼い主さんがまずは知識をしっかりつけて行きましょう!

この記事のポイント

  • 体重・年齢・健康状況に合わせたカロリー計算ができる
  • 面倒なアプリのダウンロードは不要!
  • ダイエット中のわんちゃんのカロリー管理におすすめ
  • 自分でもできる電卓でのカロリー計算方法も紹介

1日あたりの給餌量を自動計算で出してみよう!

なんでカロリー計算が必要なの?

愛犬の1日に必要なカロリーやフードの量は確認できましたか?

フードパッケージに書かれている量だけでは、わんちゃんの生活スタイルや健康状態によっては適切な量ではないこともあります。

愛犬の健康管理をするためには、カロリー過多にも栄養にも不足しないように、フード量の正しい計算が大事です。この計算アプリを使って、常に最適な食事量を確認してみましょう!

動物が生きていくうえでエネルギー摂取は必要不可欠です。
ですが、取りすぎれば栄養過多で肥満になり、取らな過ぎても栄養不足となる。どちらも犬の健康を害す可能性が出てきてしまうのです。

エネルギーと体重の関係性

摂取エネルギー>消費エネルギー=体重増加

摂取エネルギー=消費エネルギー=体重維持

摂取エネルギー<消費エネルギー=体重減少

愛犬の消費エネルギーは、運動量や避妊・去勢の有無によっても大きく異なります
避妊去勢をするとホルモンバランスの変化で必要なエネルギー量が30%程度低下(※1)すると言われています。
(※1)参照元:玉川学園犬猫動物病院

市販のフードパッケージに記載されている給餌量がすべての犬に適しているとは限りません

なので、その犬に合ったカロリーを計算する必要があるのです。
これを機に、愛犬に合ったフード量計算をして健康的な毎日をサポートしてあげてください!

くまこ

店頭でカロリー計算は個々に必要で、パッケージの給餌量にぴったり当てはまる子は少ないんですよ~って話をすると、「え!?そうなの!??」って驚かれる飼い主さんが多いよ!
わたしはこの知識を犬のためにも広めていきたいんだよね。

適切なカロリー計算が必要であることを認識している飼い主さんはかなり少数派だと考えています。

日本で飼われている犬たちは、自分で食料を調達して食すことはありません。
与えられたものを、与えられた分だけ食べます。
飼い主が正しい知識を持っていなければ、正しい愛犬健康管理はできません。だからこそ、みなさんには自分の愛犬がどれだけのエネルギーを必要としているのか、知っておく必要があると考えています。

”ボディコンディションスコア”を知ってますか?

この言葉、ご存知でしょうか?
摂取エネルギーと消費エネルギーのバランスが良い状態を図るひとつの指標として使われているのが、「ボディコンディションスコア(以下BCSと表記)」です。

引用元:環境省HP

同じ犬種でも骨格や筋肉量にも違いがあり、理想の体型は1頭1頭個体差があるため、体重だけではわからない部分を判断材料としています。
環境省では5段階評価になっていますが、9段階評価の指標もあるようです。

  • BCS1:削痩
  • BCS2:体重不足
  • BCS3:理想体型
  • BCS4:体重過剰
  • BCS5:肥満

このBCSには大きく3つの判断ポイントがあります。

BCSの見方・判断ポイント
  1. 上から見たときのくびれ
  2. 横から見たときの腹部から腰部にかけての上がり方
  3. 触った時の肋骨部分の皮下脂肪

正直、この基準を聞いたからと言って、うちの愛犬はこのスコアだ!と判断できるほどうまくいかないです。何となく、ここくらいだろうな…の判断しかできないことが多いのですが、一つの目安としてこういう指標があるんだよ、ということだけでも知って日々の健康維持に活用してほしいです。

また、実際のBCSを知るには動物病院で獣医師に診てもらうのがオススメです。

1日で必要なカロリーと給餌量の計算方法

ここまで、愛犬のカロリー数を確認してもらい、理想体型についても一緒に学習してきました。そこで、犬には個々に理想体型があり、運動量や筋肉の付き方一つでも消費エネルギーが違うということを理解いただけたのではないでしょうか?

となると、やはりフードパッケージに表記されている給餌量、本当に自分の愛犬にあってますか?という疑問にたどり着きませんか?あくまでパッケージに表記されている給与量は「目安」なのです。

自分で計算できないから、あの表示を見るしかないと思うんですが、自分で計算ができれば表記に左右されずに自分で給餌量を考えられるようになりますよ!

実際の必要カロリー計算方法

犬の1日に必要なカロリー計算式
  • DER(Daily Energy Requirement)
    =愛犬が1日で必要なエネルギー量
  • RER(Resting Energy Requirement)
    =適切な環境下で安静にしていた時の必要エネルギー量

DERの算出には「RER」の計算が必要なので、まずはRERを出してみましょう!

RER計算方法:ステップ①

体重(kg)×体重(kg)×体重(kg)

例)4.5kgの高齢犬(避妊去勢・未)の場合
  4.5×4.5×4.5=91.125… ⇒91.1

※小数点第二位を四捨五入でOK!

RER計算方法:ステップ②

①√√=②

ルートの計算は√ボタンのある電卓を使てくださいね!

iPhoneは、電卓アプリ起動時に本体を横向きにすると右記のような画面になります!

赤枠の[²√x]を2回押してくださいね!

例)4.5kgの高齢犬(避妊去勢・未)の場合
  91.1√√=3.089… ⇒3.1

√計算できるツールがない場合は、こちらを使てみてください。
※小数点がかなり出ると思いますが、第二位で四捨五入すればOK

RER計算方法:ステップ③

②×70=RER(kcal/日)

例)4.5kgの高齢犬(避妊去勢・未)の場合
  3.1×70=217

ここで出た数字がRERです!簡単でしょ!?

ステップ④:DER計算方法

わんちゃんの年齢や状態によって係数が異なります。
下記の図を見て、ご自身の愛犬に当てはまる係数を確認してくださいね!

子犬の係数
子犬の状態 係数
~4か月 3.0
4~9か月 2.2
9~12か月 1.8
成犬の係数
成犬の状態 係数
避妊・去勢済 1.4
避妊・去勢未 1.6
肥満傾向 1.2
減量中 1.0
高齢犬の係数
高齢犬の状態 係数
避妊・去勢済 1.2
避妊・去勢未 1.4
肥満傾向 1.1
減量中 1.0

例)4.5kgの高齢犬(避妊去勢・未)の場合
  ステップ③で出た数値に係数をかけてみましょう!
  217×1.4=303kcal

ステップ⑤:今のフードの給餌量

給与量(g/日)=DER÷フードカロリー(/100g)×100

これで1日に必要なフードの給餌量を算出できます!
フードの100gあたりのカロリーはパッケージに表記されていますよ。

例)4.5kgの高齢犬(避妊去勢・未)の場合
  現在フード:350kcal/100g

303(kcal/日)÷350(g/日)×100=86.5g/日

ここまで計算してようやく、1日に必要なフードの給餌量がわかりました!
計算ばかりで少し大変だったかもしれませんが、これで愛犬だけの給与量がわかります。

あくまでも目安ではあるので、少し太ってきたな、ちょっと痩せちゃったかも?と思う点があれば、増やしたり減らしたりで微調整いただくと良いでしょう。

愛犬の健康を守るうえでも、フードの切り替え時であったり、体型変化が見られた場合には、少し手間ではありますが計算してみてくださいね!

よくある質問(FAQ)

愛犬のカロリー計算について、ここでは、よくある質問を集めました。
さらに詳しい情報やヒントを見つけて、愛犬にぴったりのカロリー量の知識を増やしてくださいね!

犬は1日にどのくらいのカロリーが必要ですか?

犬が1日に必要なカロリー量は、体重・年齢・運動量・避妊去勢の有無によって異なります。避妊去勢済みの犬だと下記のように算出することができます。

  • 1kg:98kcal/日
  • 3kg:223kcal/日
  • 5kg:328kcal/日

ただし、運動量やダイエット中などの環境によっても異なりますので、当サイトのツールで確認していただくことをおすすめします!

また、自分で計算したうえでもっと詳しく知りたい場合は、かかりつけの獣医師にご相談することも良いでしょう。

犬のカロリー計算はどうやって行いますか?

愛犬に必要なカロリーを計算するには、以下の手順を踏むことが一般的です。

1.基礎代謝量(RER)を計算します。
 「(体重(kg)×体重(kg)×体重(kg))√√× 70」で求めることができます。

2.活動レベルに応じて、基礎代謝量(RER)に乗じる係数をかけます。
 例えば、成犬・高齢犬で避妊去勢済の犬には1.2〜1.4、避妊去勢未の犬には1.4〜1.6をかけて、最終的なカロリー必要量が算出されます。 

3.餌のパッケージに記載されている100gあたりのカロリーを参考に調整します。

詳しいカロリー量の計算は当サイトの計算方法でも説明しています!

フードパッケージに書かれた給与量と計算結果が違います。なぜでしょう。

フードパッケージに記載された給与量はモデル犬を参考に、目安量として示されています。
しかし実際には愛犬の運動量や体調、年齢、生活環境によってカロリーの必要量は異なります。

例:室内でほとんど運動しない犬と、毎日運動する犬では、必要なカロリーが大きく変わります。

体重が同じでも、犬それぞれに代謝の違いや健康状態があります。
フードパッケージの給与量は、個々の犬に完全に合致するわけではないからです。

5キロの犬は1日に何キロカロリー摂取すればよいですか?

体重5キロのわんちゃんの場合も、活動量や年齢・避妊去勢の有無によって、必要なカロリー量は変わってきます。
5キロの犬でそれぞれのケースで計算してみますので、参考にしてくださいね!

5キロのわんちゃんの必要エネルギー(避妊去勢済み)
  • 成犬・避妊去勢済:328kcal/日
  • 成犬・避妊去勢未:374kcal/日
  • 成犬・ダイエット中:281kcal/日
  • 高齢犬・避妊去勢済:281kcal/日
  • 高齢犬・避妊去勢未:328kcal/日
  • 高齢犬・ダイエット中:257kcal/日

まとめ

みなさん、愛犬のフードの給餌量、計算できましたか?

実際に計算してみたら、『思ってたよりもたくさん与えてました!』という驚きの声が多いのではないでしょうか?
フードパッケージに書かれている給餌量は、実際には避妊去勢の有無や活動量を考慮していません。表示されている目安はモデル犬をベースにしたものです。

だからこそ、愛犬に必要なカロリー量は個別に計算してあげることが大切です
フードを切り替えるときや、ダイエット中のわんちゃんは何度でもこのサイトを使って、カロリー計算をしてあげてくださいね!愛犬の健康維持のお役に立てればうれしいです。

愛犬との生活がもっと彩られますように!ほなね~。

ABOUT ME
くまこ
犬のお悩み解決情報サイト「INUSOLE」を2024年10月から運営開始。 ペット用品店元店長・勤務歴10年。現在もペット用品店の店頭で飼い主様の愛犬のお悩み相談を受けています。 2013年:犬の専門学校を卒業、しつけアドバイザー・ドッグトレーナー・ドッググルーミングの資格を取得しています。