ペット用品店で勤務していると、わんちゃんをお迎えしたいから必要な用品を教えてください!ってたくさんのお客さまが来店されます。
初めて子犬を迎えるにあたって何が必要なんだっけ?ってわからないのも当たり前。
そんなお悩みにペット用品販売員10年スタッフが全部答えていきます!
それでは早速確認していきましょう!
生活スタイルと犬種によって揃えるグッズは違う
皆さんはどんなわんちゃんをお迎えしますか?
将来の平均的な大きさは?毛量は?暑さ・寒さに強いわんちゃんでしょうか?
まずは自分が飼うと決めた犬種についてもう一度確認してみましょう!
例えば、ブラシ一つでも犬種によっては使えない(効果のない)商品もあります。
そのためどんな特徴のある犬なのか確認が重要なのです。
お留守番は多い環境ですか?
わんちゃんをお迎えしてからの生活スタイルはどうでしょう。
ご家族が働いていてお留守番の時間は長いですか?
お留守番が長ければケージ(わんちゃんのお部屋)の滞在時間も長くなりますね。
そうなるとケージは想像している通常の大きさより広いものを用意してあげたいところです。
また、トイレシーツも厚さに種類があるのでここも今一度お迎え後の生活スタイルを考えてみましょう。
必要なグッズを一覧で確認してみよう
さて、ここまで一旦環境やわんちゃん自身について考えてもらいましたが、ここから用品の詳細についてお伝えしていきます!
必ずお迎えまでにそろえるべき用品と、お迎え後に買い足していってもOKな用品があります。
今回は必須グッズを確認して準備を始めましょう。
ひとまず下記用品が準備されていれば、わんちゃんのお迎えは可能!といった状態になります。
- ケージ・サークル
- クレート
- トイレトレー+シーツ
- ごはん(それまで食べていたフード)
- 給水器+食器
- 消臭剤
必須①:ケージ・サークル
わんちゃんの居住エリアであるケージ・サークルは必ず用意してください。
お部屋の中を自由にさせていもいいんじゃないの?と思う方もいるかもしれませんが、子犬のうちはかなり危険です。
※ケージとサークルの違いは、屋根の有無です
上記理由からも事前に用意しておきましょう。
サイズはどれぐらいがいい?
サークルの大きさはトイレ・クレートを置いても自由に動き回れるスペースのあるサイズ感をお勧めしています。
主にペット用品店に置かれているサークルは90×60㎝のものが多く、皆さんが想像するのはこのような配置ではないでしょうか?
筆者くまこはこれでは少々狭いと考えています。
そのため、できれば横幅120㎝ほどあるサークルを用意いただくのが良いと思います。
イメージとしてはこんな感じ。
これであれば、トレイと寝床のほかに自由に動けるスペースが確保できますね。
特にお留守番の長いわんちゃんであればあるほど、自由スペースの確保が重要になってきます。
筆者くまこが愛犬ティノをお迎えしたときは下記図のような配置にしていました。
こちらもぜひ参考いただけると嬉しいです。
屋根は付けるべき?
私の回答は「YES」一択です。
というのも、足腰の強さやわんぱくさによって、サークルをよじ登る子犬がいるからです。
特にトイプードルは足腰が強く高いジャンプ力を持つ子も多いのが事実。そして何より好奇心旺盛な子が多い。
その時は無事だったので良かったものの、場合によっては骨折する可能性もあるのです。
そうなる前に屋根面の取り付けをお勧めします。
サークルの設置場所は決めてる?
お部屋の間取りなどにもよるかと思いますが、基本的に直射日光ががっつり当たる場所に置くのは避けましょう。
子犬は体温調整がとても苦手です。そのため直射日光を避けられる場所を作ってあげないと日射病・熱中症になるリスクがあがってしまいます。
風通しの良い直射日光が当たらない、静かな場所に設置してあげるのをお勧めします。
必須②:クレート
ケージの中にベッドを置いて寝床とするケースが多いですが、私はお勧めしていません。
犬は元々穴ぐらで生活していた名残もあってか、暗くて狭い場所を好む傾向にあります。ベッドではたとえ電気を消したとしても、「安心感」という点が欠けて、子犬に負担がかかることもあります。
また夜泣きの原因になることも。
クレートって痛そうじゃない?
ベッドのようにふかふかしていないのも、また事実。
ですが固い床でもわんちゃんは普通に寝られます。
もし不安なようでしたら、ブランケットなどを敷いてあげればOKです。
特に、わんちゃんはふかふかの場所にトイレをしたがる習性を持っているため、ベッドをトイレと間違えしまう可能性もあります。
最低でもトイレのしつけが終わるまではベッドの利用は極力避けるのが良いでしょう。
必須③:トイレトレー+シーツ
トイレトレーのサイズは基本2種類から選びます。
わんちゃんの体がすっぽり収まるサイズ、サークル内に設置できるサイズを選んでください。中・大型犬以外はレギュラーサイズで十分かと思います。
そしてメッシュ部分が取り外し可能なものを選ぶのがオススメ!
先述した通り、犬はふかふかの場所でトイレをする習性があるので、メッシュ部分を外せばトイレシーツのふかふかな場所が出現します!
留守番時はイタズラが不安ですが、誰かが見ている状況であれば、メッシュを外した方がトイレを早く覚えてくれるでしょう。
※お留守番中にメッシュなしはいたずらをしてシーツをぼろぼろにする可能性があるのでおすすめしません。
シーツはどれを選べばいいの?
トイレトレーと同じサイズのシートを購入して下さい。同じメーカーの同じ商品でもサイズ違いで展開されているのでご注意を!
最初は「トイレをしつけるシート」を勧めているところも多いですが、コスパが悪いので私はお勧めしていません。
しつけるシートは犬がわかる程度のアンモニア臭を付けたシートですが、通常のシートでもその状況を作り出すことが可能です。
こうすれば、その子のトイレの臭いが新しいシートに付着した状態になりますので、しつけるシートと同じ効果を発揮できます。
厚型?薄型?
子犬の大きさ(犬種にもよる)・お留守番の長さで検討しましょう。
薄型は一袋当たりの入数が多いのですが、吸収力が厚型に比べ劣るので、1回ごとに交換が必要になります。
そのため、常にお家に人がいる家庭に向いています。
一方厚型は入数が少ない点がデメリットですが、吸収力が高く子犬であれば3、4回分のおしっこを吸収してくれるものが多いです。(メーカーにもよります。)
そのため、お留守番の長いわんちゃん向きです。
休日は人が家にいるから薄型、平日は厚型など、生活スタイルで変更するのもオススメ。
必須④:ごはん(それまで食べていたフード)
わんちゃんをお迎えするペットショップ・ブリーダーさんから今まで何のフードをあげていたのかを事前に確認しておくのが良いです。
いままでのフードあげたほうがいい理由がきちんとありますので、ひとつずつ見ていきましょう。
- 子犬の環境変化で下痢になることもあるので、ごはんは食べ慣れたものを与えたい
- フードが急に変わると神経質な子は特に食べなくなる可能性がある
子犬は環境の変化に弱く、体調を崩してしまうこともしばしばあります。
そのためフードだけでもいつも食べ慣れたものをあげることで安心感や体調の維持につなげることができます。
また、子犬の性格にもよりますが神経質な子は特に、いままと違うフードを出されると食べなくなることがあり、成長期の子犬にとっては深刻な問題となりますので避けましょう。
食べないときはウェットフードを混ぜよう
それでも食べてくれない!という場合はペット用品店に販売されているウェットフードを混ぜて与えるのが良いでしょう。
お勧めするのは「一般食」ではなく「総合栄養食」と記載がある缶詰です。
総合栄養食はそのフードを単体であげても必要な栄養素は摂取できますよ、という意味になります。
必須⑤:給水器+食器
動物には水分摂取が必要不可欠です。
体の老廃物を排出する役割や、血液などの体液を作る役割を担っています。
そのため水を飲ませてあげることは非常に重要といえるでしょう。
水を与える容器はいくつか種類がありますので、子犬の過ごす環境によって選んであげましょう。
子犬のうちは水が常に触れることのできる状態にあると、お留守番中に水で遊んで体がびちょ濡れ…という心配もありますのでそこも考慮して検討ください。
おすすめの自動給水器「ピュアクリスタル」についてはこちらの記事で詳しく解説しています!
食器の種類によっておいしく感じる度合いが違う
食器の種類は主に3種類あって、プラスチック製・ステンレス製・陶器です。
わんちゃんのおいしさを感じる順番は下記と言われています。
わたしのおすすめは圧倒的に陶器の食器です。
電子レンジで温めることもできますし、お皿洗いも簡単で衛生的。
だたお子様がお手伝いで食器を割る心配がある場合、ステンレス・プラスチックが良いでしょう。
ステンレスに関しては大きな音が鳴りやすいのがデメリットですが、それを除けば菌の繁殖も抑えられ衛生的にもよい素材と言えるでしょう。
必須⑥:消臭剤
消臭剤はわんちゃんが粗相をした際のお掃除に必須アイテムとなります。
人間より100万倍以上の嗅覚を持つわんちゃんからすると、しっかり消臭したつもりでも臭いが残っている可能性が。
自分の臭いがついている場所でトイレをしたがる犬からすると、トイレの失敗へとつながってしまいます。
そのため消臭剤がとても重要となるのです!
消臭剤ってどんなものでもOK?
消臭剤といってもかなり多くの種類があります。
実際店頭にも数十種類の品が並んでいるので何がなんやら…とお困りの方がとても多いです。
わたしがおすすめするのは「次亜塩素酸」と記載のあるペット用の消臭剤です。
こちらは臭いの元から分解してくれるため消臭効果が高いです。
またなぜ「ペット用」と強調したかというと、ペット用に作られた消臭剤は舐めても体に害のないものでできているからです。
特に次亜塩素酸を使うペット用の消臭剤は香料がないものがほとんどで、除菌・脱臭した後ただの水に戻る商品がたくさん出ており、わんちゃんにとっても安心安全です。
まとめ
わんちゃんをお迎えするまに必要な用品の参考になったでしょうか。
自分が経験したことない生活を想像しながら、用品をそろえるのは難しいかと思いますが、
少しでも新しい生活の手助けができていればうれしいです!
次の記事では時期を見て追加用意したい用品について解説していきます。
こちらからぜひご覧ください!
愛犬との生活がもっと彩られますように!ほなね~。