犬と一緒にドライブを楽しみたいけど、車酔いをする愛犬に悩んでいませんか?
ティノも車酔い、かなり酷かったよね。
電車は小さいころから乗ってるから慣れてるんだけど、5歳以降になって乗り出した車がどうしても慣れなかったの。
完全に治すってところまでは難しいかもしれないけど、しっかり準備すれば症状を軽くしたり、対策はできるんだよね!
この記事では、犬の車酔いの原因から、予防法、具体的な対策、そして便利なグッズまでに初心者でもすぐに実践できるアドバイスをまとめています。
- 車酔いの原因
- 症状や予防策
- 車酔いしてしまったときの対処法
- 車に慣れさせる方法
ティノは10分程度で吐いてしまっていたのが、今では2時間程度の移動でも平気になりました!
犬が車酔いする原因とは?
犬が車で酔う理由は、主に3つあります。
車酔いの原因は、体の構造や感覚、心理的な問題などさまざまな懸念があります
原因を知ることで、より適切な対処が可能になります。
車の揺れと内耳の感覚
犬はバランス感覚をつかさどる内耳がとても敏感です。
特に子犬や若い犬は、平感覚が発達途上にあるため、車の揺れに対応しきれずに車酔いを起こしやすいと言われています。
車内の揺れ・傾きが起こると、視界から入ってくる情報とに差が生じ、平衡感覚が保てなくなります。
そのため、車の揺れによる平衡感覚の乱れが、車酔いにつながってしまうのです。
車内の臭気が車酔いを引き起こす理由
臭いを消すために使う芳香剤やエンジンの排気臭、食べ物の匂いなどが車酔いの症状を悪化させる場合があります。
人間の車酔いも同じようなことが言えますが、車内の臭いで酔ってしまうことも多いです。
※引用元:グーネットマガジン
特に犬は人間の1万倍以上の敏感な嗅覚を持つため、細やかなニオイでも強く反応してしまうのです。
不安やストレスの原因となることも
閉鎖的な車内環境や初めての車移動などは、犬にとってストレスになります。
その結果、車酔いにつながることがあります。
車で吐いたことがあるわんちゃんにとっては、過去の吐いた経験がトラウマとなってストレスがかかる場合も多いでしょう。
あたしも車で吐いた経験が多くて、嫌な記憶になってたんだよね。
乗るだけで呼吸が荒くなったり、よだれが出たり大変だった。
車に対して何かしらのマイナスイメージがつき、車で不安になる犬が車酔いしやすいのです。
追加要因
先述した理由以外にも下記の理由も考えられます。
空腹時は胃酸が多く分泌され車の揺れが影響しやすくなります。
また、満腹状態では胃に負担をかけるため、車酔いしやすくなる原因になります。
ティノは車移動のときは、1食分あげることはほとんどなくて、おやつでしのいでもらうか、通常の量の1/4くらいをあげるようにしてる!
また個体差はかなり大きく、環境の変化に対する適応力は犬ごとに異なります。
新しい体験に敏感で慎重な犬ほど、車酔いしやすい傾向があります。
※犬にも性格があるという内容の論文も出ています(参照元:性格表現語を用いたイヌの性格特性構造の分析)
車酔いしやすい犬種がいる
ストレス耐性が弱い犬や、環境の変化に敏感な犬種が車酔いしやすいと言われています。
また短頭種は体の構造的に呼吸がしづらいこともあり、車内の酸素濃度やストレスの影響を受けやすいともいわれています。
- シェットランドシープドッグ
- ミニチュアダックスフント
- トイプードル
- ポメラニアン
- ヨークシャーテリア など
- フレンチブルドッグ
- パグ
- ブルドッグ
- ペキニーズ など
車酔いの主な症状と酔った場合の対処法
犬が車酔いを起こすと、初期段階から様々な症状が現れます。
この段階で愛犬の車酔いの症状に気づき、適切な対応をすることで、愛犬の不快感を軽減できます。
今回は症状を「初期」「軽度から中度」「重度」の3段階に分けて説明します。
初期症状
車酔いの初期段階では、犬が不快感を感じ始めた症状が見られます。
これらの症状を早めに気づけば、重症化を防ぐための対策ができます。
愛犬のティノも上記のような症状が良く出ていました。
特によだれ・鼻水が一番わかりやすく、一番最初に出ていた症状です。
また、座り直すについても落ち着かない様子でソワソワし始めていました。
軽さから中度の症状
車酔いが進行すると、以下のような症状が現れます。
症状が顕著な場合は早めに車を止め、愛犬を落ち着かせる必要があります。
この段階で犬がかなり不快そうであれば、次の方法で対処しましょう
- すぐに車を止め、涼しい場所で休憩する
- 水分補給をさせてあげる。
- 室内の窓を開け、換気をする。
重度の場合
重度の車酔いでは犬の体調が大きく崩れ、命に関わる場合もあります。
次のような症状が現れたらすぐに車を止め、適切な対応処置か動物病院に相談してください。
このような症状が出てしまった際には、下記の対応が必要になります。
応急措置として以下対応が必要
- 犬を涼しい場所に移動させ、体をリラックスさせます。
- 嘔吐後は少しずつ水分補給を行ってください。
- 症状が治らない場合は、かかりつけの獣医師に相談してください。
車酔いさせないための対策とは
愛犬とのドライブを快適に楽しむためには、車酔いを予防することが重要です。
車酔いを防げれば、愛犬のストレスを減らしお出かけを楽しむことができますね。
車酔いを予防するための具体的な対策を「出発前」と「ドライブ中」の2つのシーンに分けて紹介します。
車酔いは治らないと思われている方も多いです。
しかし、実際わたしの愛犬は車酔いが酷かったですが、少しずつ慣れさせて、9歳ごろになってようやく症状が改善されました。
今では休憩さえ挟めば2時間程度のドライブも問題ありません!
出発前の準備:4つの対策
車酔いを防ぐためには、出発前の準備が肝心です。
以下の4つの対策をしっかりと行うことで、愛犬の車酔いを軽減することができます。
①空腹・満腹をコントロールする
愛犬の食事のタイミングと量を調整することは、車酔いの予防に直結します。
車に乗せる前の2~3時間に軽めの食事に抑えることで、胃酸による不快感を防ぎます。
一方、満腹すぎると胃が圧迫されて揺れに敏感になり、車酔い誘発する原因となるので注意が必要です。
ティノは乗車前に軽めのおやつをあげています。
車内で落ち着いていれば、サービスエリアなどでフードを与えるようにしていたら、調子が良さそうでした!
②事前の軽い運動
軽い運動をさせることで愛犬のエネルギーを発散させ、リラックスさせます。
出発前に短時間の散歩をさせることで、愛犬の緊張をほぐし、リラックスした状態で車に乗せることができます。
ストレス解消に人間が軽い運動をするのと同じように、犬も運動によって楽になります。
過剰な運動は逆効果になる場合もあるため、とりあえず軽めの運動を心掛けましょう。
③車内のニオイを消臭する
車内の不快な臭いを排除することで、愛犬の敏感な嗅覚を刺激せずに済みます。
芳香剤やエンジンの排気ガス、食べ物の匂いなど、車内のさまざまな臭いが犬の車酔いを誘発させることがあります。
我が家の愛犬には「自宅で使っている毛布」を持っていくのが効果てき面でした!
これに包まれてからというもの、以前まで嘔吐していたのがウソのように車酔いの症状が軽くなりました。
無香料の消臭スプレーを使用したり、窓を開けて換気を行い、車内をより新鮮な空気にしてあげます。
④酔い止め薬
獣医師に相談して適切な酔い止め薬を使用することで、車酔いを効果的に予防できます。
市販の酔い止め薬を使用する場合、犬に適したものを選ぶ必要があります。必ず獣医師に相談し、愛犬に合った薬を処方してもらいましょう。は使用量を守り、副作用に注意することが大切です。
ドライブ中の対策:3つの対策
出発前の準備に加えて、ドライブ中にもいくつかの対策を講じることで、愛犬の車酔いをさらに防ぐことができます。
以下の3つのポイントを参考にしてください。
①車内の環境を整える
愛犬が快適に過ごせる環境を整えることで、車酔いを軽減します。
クレートやキャリーケースを使って犬が安定した姿勢を保てるようにすると、揺れを感じにくくなります。
また、室内の温度を正しく調整し、換気を良くして快適な環境を維持しましょう。
▼▼犬とのおでかけグッズはこちらの記事でも紹介しています
②安全運転を心がける
車の揺れが少なくして愛犬の車酔いを防ぎます。
スムーズな運転を心掛けることで、愛犬へのストレスを軽減できます。
急なカーブを曲がった時にその勢いで、愛犬が嘔吐してしまった経験があります。
安全運転、本当に愛犬のためにも心がけてあげてください。
③こまめな休憩
長時間のドライブでは、こまめに休憩することで愛犬の負担を軽減します。
高速道路にはドッグランのあるサービスエリアもあるので、そちらを利用するのも良いでしょう。
>>NEXCO東日本/NEXCO西日本
佐野SAのドッグラン
以前愛犬と一緒に、佐野SAのドッグランに立ち寄ったので、参考にしてくださいね!
(余談ですが、佐野のキャラクターさのまるってかわいいですね…!!)
「小型犬用」「中・大型犬用」と2エリアありました。
狂犬病やワクチン証明を提示する必要はありませんが、利用規約に接種を受けていることが必須項目となっていました。
大型犬からしたらエリアが少し狭い気がするので、のびのび走るというよりかは、気分転換程度と考えてもらえると良いと思います。
ドッグランの入り口付近には、「ウンチBOX」「足洗い場」があるので、車内にウンチを持ち込まなくていいと思うと嬉しい!
足洗い場の水の温度は確認しなかったのですが、蛇口を見るに温度調整ができそうではないので、冬場は冷たいかもしれません…。
車に慣れさせるための3ステップ
愛犬に車の移動を慣れさせるためには、段階的なアプローチが重要です。
焦らず、楽しい体験を少しずつ積み重ねていきましょう。
- 室内で過ごす練習
- 5~10分程度の短距離ドライブ
- 段階的に距離を延ばす
次の3ステップを踏んで、車内が安心できる空間だと認識させることが目的です。
車酔い9歳ごろになってようやく症状が軽くなったの!
元々車に乗る頻度が少なかったのも、慣れない要因なんだよね。
治らないって思っている飼い主さんも多いけど、わたしもシニア犬になってから症状が改善されてきたから、愛犬のためにも諦めないでほしいんだ。
①室内で過ごす練習
まずは、車内で静かに過ごす練習から始めましょう。
車が停まっている状態で愛犬と一緒に車で過ごしてみましょうね!
お散歩から帰った後など、疲れている状態で車に乗り休憩させることで、より車に慣れてくれます!
さらに、愛犬ティノはいつも使っている毛布を持っていくと、落ち着いて車に乗れるようになりました。
②短距離のドライブ
車に慣れてきたら、短距離のドライブに挑戦します。
数分程度の移動からスタートし、目的地は犬が楽しめる場所に設定しましょう。(例:公園やドッグラン)
最初のドライブではご褒美のおやつや、楽しい散歩をセットにすると、「車=いいことがある」の印象付けをしやすいです!
③段階的に距離を延ばす
短距離ドライブに慣れたら、徐々に距離を延ばしてみましょう。
長距離に挑戦する際は、必ず途中で休憩をはさんであげてください。
最初は10分のドライブを2~3日続け、慣れてきたら15分、20分と少しずつ時間をかけて距離を伸ばしていく方法がおすすめです。
愛犬が車に慣れるまでには時間がかかることもありますが、焦らずポジティブな経験をさせ続けることで車移動に慣れ、ストレスが少ない状況を作ってあげることができます。
車酔い対策のおすすめグッズ
愛犬の車酔いを防ぐためには、環境を整えたり、便利グッズを活用することが効果的です。
ここでは、移動中の快適さと安全性を高めるおすすめ商品をご紹介します。
便利な商品紹介
ペット用クレート(ドライブ用キャリー・ベッド)
- リッチェル キャンピングキャリー
丈夫で軽量な設計が特徴。移動時の振動を抑えて安定感も良い
使わないときはコンパクトに収納も可能。
- ペットセーフ ドライブケージ
メッシュ素材で通気性抜群。
サイドがフルオープンになるので、出入りもしやすい
折りたたみ可能で収納も簡単!
- LIFELIKE DRIVE CARRY BED
撥水性生地で汚れづらく、アウトドアにも最適!
取り外し可能な中敷きもGood
飛び出し防止リード・内ポケットもあります
車用防水シートカバー
- Kurgo ドッグシートカバー
防水・汚れ防止加工で汚くなりづらいので、アウトドア向き。 - Bonve ペットカーシートカバー
シートの間がメッシュ素材なので、前座席から愛犬の様子が確認できて安心。
エアコンの風も通りやすくて車酔いしやすい犬向き。
洗濯機での丸洗いもOK。 - ペティオ ドライブシート
ズレ止めストッパー付きで、シートがずれにくい!
防水加工がされているので濡れ防止にも!
消臭&除菌スプレー
- 快適空間除菌水 Pulizia
無香料タイプで匂いに敏感な犬にもOK - A2Care 除菌消臭スプレー
医療現場でも使用されるほど信頼性の高い製品。
犬の体や布製品などさまざまな場面で活躍します
車酔いに関するFAQ
愛犬が車酔いを乗り越えられるように、飼い主のみなさんから寄せられるよくある質問をまとめました。
それぞれの疑問にわかりやすく回答します。愛犬の健康や快適さを守るため、ぜひ参考にしてください。
車酔いしやすい犬種はいますか?
すべての犬種が車酔いをする可能性がありますが、特に以下の犬種は注意が必要です。
- シェットランドシープドッグ
- ミニチュアダックスフント
- トイプードル
- ポメラニアン
- ヨークシャーテリア など
- フレンチブルドッグ
- パグ
- ブルドッグ
- ペキニーズ など
ストレス耐性が弱い犬や、環境の変化に敏感な犬種が車酔いしやすいと言われています。
また、体の構造的に短頭種も車酔いしやすい傾向にあります。
車酔いの初期症状はありますか?
初期症状は見た目でわかる症状が多いのも特徴です。
わんちゃんによって出る症状は様々ですが、明らかにいつもと様子が違うと感じるため、車酔いに気づきやすいでしょう。
このような症状が出た場合は、すぐに車を止め、涼しい場所で休憩しましょう。
また、嘔吐などの症状があった場合は脱水症状になる可能性もあるので、水分補給を心がけましょう。
また、車内の臭いに酔うケースもあるため、定期的な車内の換気も重要です。
犬の車酔いは治らないのでしょうか?
あたしは子犬のときに車に乗る頻度が少なかったこともあって、車酔いをしなくなったのは9歳ごろのシニア犬になってからだよね。
うん、ティノは嘔吐もしていたくらい、車酔いが酷かったね。
けど旅行とかの長旅を一緒に楽しみたいって思いで、少しずつ慣れてもらったかな。
時間はかかったけど、くまこちゃんには感謝だよ!
治らないってあきらめる必要はないんじゃないかな。愛犬に寄り添ってあげて、少しずつ距離を伸ばしていけばいいと思うな。
段階的に車に慣れさせることがとても重要です。
下記のように3ステップくらいで慣れさせていくのがおすすめです。
車内に慣れさせる練習方法として、お散歩の後など疲れ切った状態で車に乗ることで、「リラックスできる場所」として認識するようになります。
ただし、車内にひとりにさせるのではなく、必ず飼い主さんと一緒に乗って、安心させてあげてくださいね。
犬が車で酔わないためにはどうしたらいいですか?
もちろん愛犬に車に慣れてもらうことがいいと思いますが、車酔いの原因を取り除いてあげる工夫も重要になってきます。
わんちゃんが車酔いしてしまう原因としては、下記があげられます。
それぞれの要因に対しての対策はこちらで解説しています。
まとめ:犬の車酔いを克服して快適な移動を
愛犬の車酔いを防ぐには、原因を冷静、段階的な慣れ方や環境を整えてあげることが重要です。
症状の早期発見と適切な対応で、車移動のストレスを軽減できます。
車酔いの症状としては主に下記ような症状が挙げられます。
このような症状が出た際には、すぐに車を止めて休憩させてあげましょう。
高速道路であれば、ドッグランのあるSAで気分転換させるのも有効です!
車酔いの原因を取り除いてあげるようなグッズの活用や、慣れさせるためのステップを踏んで、愛犬が車に慣れてくれるように工夫してあげるのがよいでしょう。
- 動いていない車内で過ごす練習
- 短い距離で車に乗る
- 徐々に距離を伸ばしていく
愛犬ティノも車酔いの症状が重いタイプだったけど、9歳ごろにようやく症状が軽くなって、2時間のドライブも大丈夫になったから、あきらめずに愛犬と一緒にがんばってほしいと思います!
犬それぞれの個性に寄り添った対策で、楽しい時間を増やしてあげてくださいね。